恋愛についてただ一言
2011-06-10
口で言えば伝わるのに、でも気づいて欲しいと彼に求めてばかりの私は「なんでわかってくれないの」と何もしない自分を棚にあげて、彼を責めることが多かった。
心に無いことを言っては自分を責めて、帰ってしまう彼の背中を見ながら聞こえないように泣いた。
会えずにメールで口論になる日々、たまたま友達とも上手くいかなかった、そんな辛い事が重なって私は自暴自棄になった。
何もかもが嫌になり、思考も悪い方へとばかり考えた。
彼を嫌いになってしまえたら、辛いことが1つ減るだろうかと嫌いになる方法も考えた。
何も考えが浮かばないまま時は過ぎて、「彼を好きなのだろうか」と自分の気持ちにさえ答えが出せずにいた。
TVもつけずにソファで仰向けになっていた時、5秒だけ携帯から歌が流れた。
いつもはマナーモードで鳴らない携帯だったが、連絡待ちの電話があったために一時的にマナーモードを解除していた。
歌が流れるのは彼にしか設定してないメールの着信音。
「歌詞が私の気持ちに重なるから、彼の着信音はこれにしようと決めたんだ…」思い出した瞬間に涙が溢れた。
彼に抱いていた気持ち、なぜ見失っていたのだろうかと。
ぼやけた視界に映った彼からのメールの文章は「今すぐ会いたい」と、着信音の歌詞と同じ言葉で、いろんな伝えたい言葉を抱えたまま彼の家へと走った。
何を言おうかと迷って言えた言葉は、「好き」。
きっと彼に伝えた言葉の中で、一番短くて一番気持ちの詰まった一言。
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